フクロウとまなぶこころメモ 第5回 スケープゴートタイプ

登場鳥物紹介

フクロウ

“こころ”についての知識が豊富な森のフクロウ。動物たちからよく相談を受ける。

ハト

普段は街で仲間と暮らしているハト。フクロウに相談をするため、たまに森にやってくる。

スケープゴートタイプって?

スケープゴートって、ちょっと強い言葉だよね。どんな意味があるの?

スケープゴートは、家族の中で「問題を引き受ける役割」を担わされやすかったタイプを指す言葉だよ。

もともとは「身代わり」や「生贄」という意味があって、家族が抱えきれない不安や怒り、緊張感といったものを、ひとりに集める構造を表す言葉なんだ。

“問題を引き受ける”って、どういうこと?

たとえば、家族の中に怒りや不満、ギスギスした空気が溜まっているとき、そのはけ口として「ダメな子」「問題児」の役割を与えられてしまうことがあるんだ。

そうすることで家族は「問題はこの子にある」と思うことができて、一時的に家族全体のバランスが保たれてしまう場合がある――と考えられているよ。

スケープゴートになった人って、実際に何か問題があるの?

必ずしも、そうとは限らないよ。

本人の行動とは関係なく「犠牲役」として扱われてしまうこともあれば、不登校や非行、勉強が苦手といった本人が抱えている何らかの課題や特性が、必要以上に「問題視」されてしまうケースもあると言われているんだ。

家族は、スケープゴートにしている自覚はあるのかな?

多くの場合、無意識のうちに起きていると考えられているよ。

誰かが意地悪で選んでいる、というよりも、「そうせざるを得ない関係性」の中で役割が固定されてしまう――そんな形で生まれることが多いんだ。

大人になってから出やすい影響

大人になってから、どんな影響が出やすいの?

人によって違うけれど、よく言われるのは、たとえばこんな感覚かな。

  • 自己否定感が強い
  • 自分を責めやすい
  • 「どうせ自分なんて」という感覚が抜けにくい

さらに、

  • 誤解されやすい
  • 集団の中で、いつのまにか「悪者役」を引き受けてしまう
  • 人との距離感に悩みやすい

といった生きづらさにつながることもあるよ。

どうして、そんな影響が残るんだろう?

それは、長いあいだ「責められる立場」に適応し続けてきた結果だと考えられているんだ。
そうした役割の中で身につけた考え方や感じ方が、大人になってからも人間関係や自己評価に影響を与えることがある――と言われているよ。

こころメモ

あなたが背負ってきた役割は、本来ひとりで抱えるものじゃなかったかもしれない。