よくある相談事項

事項 17

物が捨てられない・順番通りや確認しないと気がすまない(強迫性障害)

・○○をしだすと納得がいくまでやめられないし、疲れていても続けてしまう

①鍵を閉めたか、ガスの元栓をしめたか、などの確認

②手洗い、

③決まった手順通りでないと何回もやりなおす   

④○○した数を数えないと気が済まない

・本人としてはそのことはそこまでやらなくてもいいことだとわかっていてもやめられない

・まったく車が走っていない安全な状況でも赤信号を無視してわたることはいけないと思って皆が渡っていても動かないか動けない(自分では本当は渡っても問題がないことはわかっている)

・何度も確認しているはずなのに、それでも家の鍵を閉めたか、ガスの元栓を閉めたか、電気を消したか、窓を閉めたか、忘れ物がないかを確認しないと気がすまなくなる

・自分の行為が完全だったかどうか絶えず疑いを持ち、何度も確かめないと気がすまなくなる

・自分のある部分が汚いと感じてしまい、気がすむまで洗わないといけない感覚になる

・電車のつり革につかまったり、トイレに行ったりしたあとなどに、バイ菌などに汚染されたのではないかという不安がでてくる

・いろいろなものに接触することによって汚染が広がっていくと感じるようになり、何度も手を洗ったり、何時間もお風呂に入ったりすることがある

・車の運転中にタイヤが何かを踏んだりすると人をひいたのではないかという不安に襲われ、その場所に戻って車を降り、誰かをひいていないかどうかを確認したことがある

・自分の行為が誤って人を傷つけてはいないかという不安になる

・決まった手順や決まった並び方をしないと気がすまない

・順番を間違うと最初からやり直してしまい、1つの行為に長時間を費やすことがある

・衣服を着るときなどに、必ず決められた順序で行わなくてはいけないと感じる

・特定の数字を不吉と感じ、あらゆる行為の際にその数字を避けようとすることがある

・左右対称でないといけないといった、ものの配置などに強くこだわる

・自分がしなければいけない行動をしないと天罰が下る、ひどい目にあう、不幸になる、恐ろしいことが起こる、自分が変わってしまう気がする

・要らなくなったものでも、いつかまた使うのではないかという思い込みから捨てられない

・家族などにも徹底した掃除を強要したり、戸締まりなどを自分で確認するだけでは安心できず、何度も確認させたりするなど、身近な人を巻き込んでしまうことがある

DSM-IV-TRによる強迫性障害の診断基準

A. 強迫観念、強迫行為のいずれか。

強迫観念  (1)、(2)、(3)、(4)によって定義される:

(1)反復し継続する思考、衝動、イメージ(心象)のいずれかで、それらは障害が生じている間に、邪魔で不適切なものとして体験され、著しい不安や苦痛の原因となる。

(2)その思考、衝動、イメージは、単なる現実生活の問題についての過剰な心配ではない。

(3)その人は、この思考、衝動、イメージを無視、抑制、何か他の思考または行為によって中和しようと試みる。

(4)その人は、その強迫的な思考、 衝動、イメージが(思考吹入のように、外部から強制されたものでなく)自分自身の心の産物であると認識している。

強迫行為  (1)、(2)によって定義される:

(1)反復行動(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)、または心の中の行為(例:祈る、数を数える、声を出さずに言葉を繰り返す)があり、それらは強迫観念に反応して、もしくは厳密に適用しなくてはならない規則に従って行うよう駆り立てられている感じがする。

(2)その行動や心の中の行為は、苦痛を防ぐ、もしくは減らす、または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。しかし、この行動や心の中の行為は、消去や防御をねらったものとしては、現実的な手段として筋が通っていない、もしくは明らかに過剰である。

B.障害の経過のある時点で、強迫観念または強迫行為が、過剰もしくは不合理であると認識したことがある。(注)これは子供には当てはまらない。

C.強迫観念または強迫行為により、著しい苦痛があるか、時間の浪費がある(1日1時間以上かかる)か、通常の生活習慣、職業(または学業)での業務、普通の社会活動や人間関係への無視できない妨げがある。

D. 別のⅠ軸(精神の臨床疾患)の障害がある場合、強迫観念または強迫行為の内容は、それに制約されたものではない。 (例: 摂食障害がある場合の食物へのとらわれ、 抜毛癖がある場合の毛抜き、 身体醜形障害がある場合の外見への心配、 物質使用障害がある場合の薬物へのとらわれ、 心気症がある場合の重篤な病気にかかっているというとらわれ、 性嗜好異常がある場合の性的な衝動もしくは空想へのとらわれ、 大うつ病性障害がある場合の罪への黙考)。

E.障害は、物質(例:乱用物質、投薬)または一般の身体疾患による、直接的な生理学的作用のためではない。 *該当の場合、特筆: 洞察力が乏しい場合:現在のエピソードのうちほとんどの期間、強迫観念および強迫行為が、過剰もしくは不合理であることを認識していない人。