よくある相談事項

事項 10

仕事やバイト、学校に行くとすぐ嫌になって辞めてしまう、行く気が起きない

・うちの子はまじめで問題もなさそうなんだけど、なぜかバイトや仕事、学校に行かない

・学校や仕事、バイトにすぐ行かなくなって、すぐやめてしまう

・集団が苦手

・いじめにあったことがある

・不登校をしたことがある

・家で暴れていたことがある

・親がなんでも受け入れてくれる家庭で育った

・気に入った友達、気に入った知人としか付き合わない

・友達がほぼいない

・職場や学校であまりしゃべれなくなる

・職場や学校で挙動不審になってしまう

・職場や学校で意欲がでなくなってしまう

・いろんなことがどうでもよくなってしまう

・まじめそうでやさしく、喧嘩をしたことがない

・気に入らないことはさけ、ネットやゲーム等、趣味には没頭する

・勉強がそこそこできるか勉強がほぼできない

・人の汚い部分や腹黒い部分が見えると嫌になってしまう

・怒られること、嫌われることにとても敏感

・将来のことを考えるのをさけたがる、もしくはその話題をふられると怒る

・自分またはお子さんを回避性人格障害や回避性愛着障害ではないかと疑ったことがある

・自分またはお子さんを発達障害ではないかと疑ったことがある

・正直言うと親として子供のことをどこか理解できない

・正直に言えば、子供のことがそれほど好きではない

・親も周りから変わっていると言われたり、感じたりしていた

・親族に発達障害、精神障害の人がいる、もしくは診断はされていないが、あの人はそうじゃないかな、と思う人がいる

・親子で会話がかみあってない、もしくはかみあってないことに気づいていない

・子供から「そういうことしてほしいんじゃないんだよね、わかってないよね」と言われたことがある

・うちの子は大した問題はないんだけどと思いたいが、実際には何か重大な問題があるかもしれないと心のどこかで不安に思っている

・時間が解決してくれると思いたいが、なかなか子供が前に進まないのが実は不安

・仕事やバイト、学校に行かない子供にどんな言葉をかけていいか、どう接していいかわからない

・このまま親がずっと扶養し続けなければならないの?と不安

回避性人格障害の項目

DSM‐Ⅳによる回避性人格障害(Avoidant Personality Disorder)の診断基準

A.社会的制止や不適切感、自己に対する否定的評価に対して過敏性の広範な様式であり、成人期早期に始まり種々の状況で明らかになる。以下の7つの基準のうち、4つ以上があてはまる。

1. 人からの批判、否認もしくは拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。

2. 相手に好かれていることを確信できなければ、他人と関係を持ちたいと思わない。

3. 恥をかかされることや馬鹿にされることを極端に恐れて、親密な関係の中でも相手に遠慮してしまう。

4. 人が集まる社会的な状況で、人に批判されることや拒絶されることに心が捕らわれている。

5. 『自分は人と上手く付き合えない』という不適切感によって、新しい対人関係がつくれない。

6. 自分は社会的に不適切である、自分には長所がない、または他の人よりも自分が劣っていると思っている。

7. 恥をかくかもしれないという理由で、個人的な危険を冒すことや何か新しい活動を始めることに対して、異常なほど引っ込み思案である。

自閉症性障害(自閉症スペクトラム障害)のDSM-Ⅳ-TRによる診断基準

A.1、2、3から6項目以上、1からは少なくとも2つ、2、3からは少なくとも1つ該当すること

1.対人関係における質的な不適応:下記から少なくとも2つ:

(a).目線を合わせる、顔の表情、体のしぐさ、社会性を保持するための動作などといった様々な非言語的行動の著明な障害

(b).同年代の定型発達児との関係性の障害

(c) .他人と楽しみ、興味、業績(見せる、持ってくる、興味のあるものを指し示すなど)の自発的共有の欠如

(d).対人的、感情的相互性の共有の欠如

2. コミュニケーションの質的欠如:下記において少なくとも一つは障害がある:

(a).話し言葉の遅れ、欠如(仕草や模倣のコミュニケーションを通じて代償しようとすることは伴わない)

(b).適切な言語能力をもった個人で、他人との会話の開始と継続の著明な障害

(c).常同的で繰り返しの言語の使用や独特の言語

(d).発達にあった様々な自発的ごっこ遊びや社会性のあるモノマネ遊びがない

3.限定された繰り返しやパターン化された行動や興味、活動:少なくとも下記から一つは障害がある:

(a).対象においては、1つかそれ以上の常同的で限定された興味に没頭する

(b).特定の非機能的または儀式的な、強固な物事への固執

(c).常同的で定型的な運動マンネリズム(手、指をひらひらさせる、ねじる、複雑な体の動き)

(d). 物の一部に対する強度の固執

B.少なくとも3歳以上で下記の少なくとも1つに遅れや異常がある:

(1).対人関係

(2).対人コミュニケーションとして使用する言語

(3).人形や 想像遊び

C. Rett disorder or (CDD) childhood disintegrative disorderではない

アスペルガー障害のDSM-Ⅳ-TRによる診断基準

A.以下のうち少なくとも2つにより示される対人的相互作用の質的な障害:

(1)目と目で見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなど、対人的相互反応を調整する多彩な非言語性行動の使用の著明な障害。

(2)発達の水準に相応した仲間関係をつくることの失敗。

(3)楽しみ、興味、成し遂げたものを他人と共有すること(例えば、他の人達に興味あるものを見せる、持って来る、指さす)を自発的に求めることの欠如。

(4)対人的または情緒的相互性の欠如。

B.行動、興味および活動の、限定され反復的で常同的な様式で以下の少なくとも1つによって明らかになる:

(1)その強度または対象において異常なほど、常同的で限された型の1つまたは、それ以上の興味だけに熱中すること。

(2)特定の、機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわるのが明らかである

(3)常同的で反復的な衒奇的運動(例えば、手や指をぱたぱたさせたりねじ曲げる、または複雑な全身の動き)。

(4)物体の一部に持続的に熱中する。

C.その障害は社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の臨床的に著しい障害を引き起こしている。

D.臨床的に著しい言語の遅れがない(例えば、2歳までに単語を用い、3歳までに意志伝達的な句を用いる)。

E.認知の発達、年齢に相応した自己管理能力、(対人関係以外の)適応行動、および小児期における環境への好奇心などについて臨床的に明らかな遅れがない。

F.他の特定の広汎性発達障害または精神分裂病の基準を満たさない。

ADHDのDSM-Ⅳ-TRによる診断基準

1980年代の他動症候群、注意持続障害、1990年代になりADHDの診断基準がDSM-Ⅲに記載され、現在はDSM-ⅣにAttenntion-Deficit/Hyperactivity Disorderとして記載されています。

症状のために社会生活に困難をきたす程度でなければなりません。

下記の症状を見たし、社会生活に困難をきたしている場合に診断されますが、不注意型、他動・衝動型、混合型に分類されます。

A.(1)か(2)のどちらかに該当

(1) 不注意の症状のうち6つ(またはそれ以上)が、少なくとも6ヶ月以上持続したことがあり、その程度は不適応的で、発達の水準に相応しないもの

(不注意)

(a) 学業、仕事、その他の活動において、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な間違いをする。

(b) 課題または遊びの活動で注意を持続することがしばしば困難である。

(c) 直接話しかけられた時に、しばしば聞いていないようにみえる。

(d) しばしば指示に従えず、学業や職場での義務をやり遂げることができない

(反抗的な行動または指示を理解できないためではなく)

(e) 課題や活動を順序だてることが困難である

(f)(学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題に従事することをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う

(g) 課題や活動に必要な物(例:おもちゃ、学校の宿題、鉛筆、本、または道具などを紛失する。

(h) しばしば外部からの刺激によって容易に気がちってしまう

(i) しばしば毎日の活動を忘れてしまう

(2)以下の多動性―衝動性の症状のうち6つ(またはそれ以上)が少なくとも6ヶ月持続したことがあり、その程度は不適応で、発達水準に達しない

(多動性)

(a) しばしば手足をそわそわと動かし、またはいすの上でもじもじする

(b) しばしば教室や、その他座っていることを要求される状況で席を離れる

(c) しばしば不適切な状況で、過度に走り回ったり高いところへ登ったりする

(青年や大人では落ち着かない感じの自覚にとどまるかもしれない)

(d) しずかに静かに遊んだり、余暇活動をすることができない

(e) しばしば “じっとしていなかったり”、“エンジンで動かされるよう”に行動する。

(f) しばしばしゃべりすぎる

(衝動性)

(g) しばしば質問が終わる前に出し抜けに答えてしまう

(h) しばしば順番を待つことが困難である

(i) しばしば他人を妨害し、邪魔する。(例:会話やゲームに割り込む)

B.多動性―衝動性または不注意の症状のいくつかが7歳未満に存在し、障害を引き起こしている

C.これらの症状による障害が2つ以上の状況(例:学校(と職場)と家庭)において存在する。

D.社会、学業、職業的機能において、臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなければならない

E.その症状は広汎性発達障害、統合失調症、その他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、他の精神疾患(例:気分障害、不安障害またはパーソナリティ障害)ではうまく説明できない。

学習障害

学習障害とは、基本的に、全般的な知的発達に遅れはありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力の習得と使用に著しい困難や様々な障害を指すものです。

主として学齢期に顕在化しますが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともあります。その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されていますが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではありません。(平成11年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」より改編)

ここでの遅れとは、学年に応じた1~2学年以上の遅れであり、小学校2,3年では1学年以上の遅れ、小4年以上又は中学生では2学年以上の遅れを指します。

分類として字を読む障害である読字障害、計算や数の概念障害の算数障害、字を書く障害である書表出障害を基本とし、ひらがな、カタカナ、漢字が入る日本文化に独特の特殊型も少数ながら存在しています。読字障害があれば表出の障害も程度の差はあれ合併します。わが国でも最近では「発達性読み書き障害:ディスレクシア」という呼び方もしばしば用いられるようになりました。

以下に示す診断基準がわかりにくいこともあって、ディスレクシアのスクリーニングには以下の方法も有用です。

・音を構成する障害があることが多いので、たとえば「かえる」を逆から言わせてみる。こうした逆唱がしばしば苦手です。しかし日常の会話には支 障はありません。

・本を数行読ませて見ます。文節で切れなかったり、途中で別の行に目移りしたり することがよくあります。横書きよりは縦書きで見られることが 多いようです。

・複雑な文字、たとえば「龍」を書き写すと、横棒の本数が違ったり、左右が逆になったりすることがあります。

こうした症状があれば、一度受診してみることもお勧めです。

読書障害の診断基準

A.読みの正確さと理解力につい

ての個別施行による標準化検査で測定された読みの到達度が、その人の生活年齢、測定された知能、年齢相応の教育の程度に応じて期待されるものより十分に低い。

B.基準Aの障害が読字能力を必要とする学業成績や日常の活動を著名に妨害している。

C.感覚器の欠陥が存在する場合、読みの困難は通常それに伴うものより過剰である。

算数障害の診断基準

A. 個別施行による標準化検査で測定された算数の能力が、その人の生活年測定された知能、年齢相応の教育の程度に応じて期待されるものより十分に低い。

B. 基準Aの障害が算数能力を必要とする学業成績や日常の活動を著名に妨害している。

C. 感覚器の欠陥が存在する場合、算数能力の困難は通常それに伴うものより過剰である。

書字表出障害 の診断基準

A. 個別施行による標準化検査(あるいは書字能力の機能的評価)で測定された書字能力が,その人の生活年齢,測定された知能,年齢相応の教育の程度に応じて期待されるものより十分に低い。

B. 基準Aの障害が文章を書くことを必要とする学業成績や日常の活動(例:文法的に正しい文や構成された短い記事を書くこと)を著名に妨害している。

C. 感覚器の欠陥が存在する場合、書字能力の困難が通常それに伴うものより過剰である。